最近のレストランでは熟練されたシェフの技量で、アート性の高いお料理が並びますが、いただく側もより美しくいただきたいですよね。
テーブルマナーというと少し窮屈なイメージを抱きがちですが、誰も不快にさせず、心地よく楽しくいただくためのお作法は決して難しくありません。
今回はどんな一流レストランでも堂々と楽しめる洋食のテーブルマナーをご紹介しましょう。

まずは食材のそれぞれの命をいただくことと、お料理を準備し整えてくれた方、同席の方に感謝の気持ちを持ち、姿勢を正し背筋を伸ばして椅子に掛けます。
身体はテーブルからこぶし1個半ほど離します。
ナプキンは目上の人や主賓が広げたり、最初の料理が運ばれてきたタイミングで、輪が手前になるよう折り、膝の上に置きます。
スープなどこぼれやすいものは、つい前かがみになったり、口をお皿に近づけがちですが、これはNG。上半身を真っ直ぐに首や背中を丸めないように意識し、肩の力を抜き、適度に脇をしめてカトラリーを持つと美しい食べ方の姿勢がキープできます。
すするのではなく、食べるつもりで音をたてないようにしましょう。使い終わったスープスプーンは手前の敷き皿に置きます。
ナプキンで口や手を拭くときは内側を使い外側はきれいに保つとよいでしょう。
食事中は席を立つのは控えますが、やむを得ないときは周りの方にちょっとお断りして、ナプキンを椅子の背に掛けて中座します。
食後はさっと軽くたたんでテーブルに置きます。
コース料理ではフォークとナイフのカトラリーは外側から順に使います。
お肉やお魚は左側、手前側から一口サイズに切りながらいただきます。
お肉料理ではフォークの近くにナイフを押し当て、手前に引くように切ります。皿に対して低い位置で持つときれいです。
フィッシュナイフはお肉用と異なり、ペンの持ち方で先端が上向きになるように持つと使いやすいでしょう。
ナイフとフォークを食事中に置くときはナイフの刃を内側に(相手に”刃向かわない”という意味から)フォークの背を上にしてお皿の上に「ハ」の字に置きます。
食べ終わったらナイフとフォークは時計の4時の位置に右からナイフとフォークをの順にそろえフォークの背を下にしてお皿の上に置きます。

カトラリーの置き方はサービスマンへのサインです。
楽しくコミュニケーションを取りながらスマートなカトラリーの使い方をマスターしたいですね。