企業や会社には日々多くのお客様がお見えになるでしょう。
今回はビジネスマナーの中でも質問の多い来客応対についてご紹介いたします。

来客応対は会社全体の印象につながります。
受付ではお客様に気付いたらすぐに起立し、笑顔であいさつの後、お客様の会社名、名前、面会予約の有無、(場合によっては要件まで)を確認します。
名刺を渡されたら、両手、胸の高さで受け取り、名指し人に渡すか、取り次いだ後、お客様にお返しします。
同時に複数のお客様がいらした場合には、アポイントメントのある方を優先しますが、顔見知りなどを先にお通しすることのないよう、常に公平に対応します。
名指し人に確認出来たら、所定の場所に案内します。
その場合、「2階の応接室にご案内いたします」と行き先を告げ、お客様の歩調に合わせ、お客様は廊下の真ん中を、自分はお客様の2、3歩斜め前を歩きます。
曲がり角ではいったん止まり、手のひらを上にして方向を指し示します。
「あちらのエレベーターでございます」「右に曲がります」「こちらでございます」と丁寧にお声掛けします。応接室に到着したら3回ノックし、その部屋が使われていないことを確認の後、ドアを開けます。
外開きの場合はドアを引いてお客様からお入りいただき、内開きの場合は自分が先に入りドアを押さえます。
室内を差し示し「どうぞお入りください」とお招きします。
入室したら上席をお勧めし、「こちらでお掛けになってお待ちください」と伝えます。
席次は入口から遠い席が上席ですが、ソファと肘掛け椅子がある応接室では、ソファのほうが格上です。
これは間違いやすいので注意が必要です。
応接室の表示札を使用中に変え、担当者に応接室にご案内した旨連絡し、タイミングを見てお茶の準備をしましょう。
事前に冷暖房は快適か、資料やお客様が持ち帰るときの紙袋や封筒まで準備ができているかなどの配慮も大切です。

お越しいただいたことに感謝しながら笑顔で丁寧に、お迎え、ご案内できると、これからのビジネストークがスムーズに運ぶことでしょう。