テーブルマナー

前回のコラムの後、
「ナイフとフォークは外側から使うのね。」
「これまでナプキンは全部広げて使ってた。」
「ナプキンを汚したら失礼かと思って口を拭くのは遠慮してたわ。」
など意外にもご存知なかった様々なご感想をいただきました。

食事は楽しく美味しくいただくことが第一ですが、世界中どこに行っても困らないお作法は知っておいて損はありません。
今回はフォーマルな席でのテーブルマナーで特に間違いやすいポイントをお届けいたします。

① サービスマンが案内し、椅子を引いてくれた席(入口から遠い、眺望の良い席)が上席です。主賓や目上の方にお座りいただきます。

② 椅子にかける時、立つ時どちらも左側から出入りします。(西洋では昔サーベルを左腰に帯刀していたため)

③ バッグはパーティー用の小さな物でもテーブルの上に置いてはいけません。最近は足元にバスケットを用意してくれるレストランが増えてきました。その中か椅子の背に置くようにしましょう。

④ ワインやドリンクをサービスマンに注いでもらう際、グラスを持ったり傾けたりしてはいけません。

⑤ 咀嚼する時、スープを飲む時、カトラリーを使う時、大きな音を立てないように注意します。お肉料理をいただく場合は左手前からフォークでしっかりと固定し、ナイフとお皿の角度を浅く、手前にスッと引くようにカットすると美しい所作になります。

⑥ 片手にフォークを持ったままグラスに手を伸ばすことはNGです。ナイフとフォークを一旦お皿の上にハの字に置いて、グラスを持つようにしましょう。

⑦ 日本では食事中、手は膝の上に置くのが普通ですが、西洋では料理を待つ時、手はテーブルの手前縁に置くのがマナーです。また洋食器は持ち上げたりしません。

⑧ ナプキンやカトラリーを落としてしまっても自分で拾わず、サービスマンに取り替えてもらいましょう。テーブル下を覗くことは失礼になります。

お呼ばれやフォーマルな席でも心地よくお食事が楽しめるように身に付けたいものですね。