就職活動 面接試験に向けての心構えと対策~上巻(その1)
本格的な夏が到来しました。
夏休みが終わり、9月になるといよいよ高校生の就職活動がスタートします。
9月初旬から学校を通じて企業へ応募書類提出、中旬から選考が始まります。
夏休み期間中に、ご自身の就職活動ノートを作成し、興味ある会社の情報収集や職場見学を行い、その中から会社を絞り込み、履歴書や証明写真の準備、さらに面接の練習など積極的に取り組みましょう。「夏を制する者が、就活を制する!」と言っても過言ではありません。
9月本番を迎える前に、しっかりと準備が完了できるようにしておきたいものです。
このようなオフィシャルなシーンでは、例えば俳優の竹内涼真や広瀬すずをイメージし、カッコいい自分になりきることが大切です。
まずは、控え室で待機しているときから、すでに面接は始まっていることを意識しましょう。
携帯電話を触ったり、周囲の学生との私語はマイナスの印象になります。
配布資料や企業に関連する書籍を読む、就活ノートに目を通すなど静かに待ちます。
面接会場のドアは、手の甲で「よろしくお願いいたします。」という意思を込めて3回程ノックして入ります。
中から「どうぞ」という声が聞こえたら、「失礼いたします」とおじぎをし、両手でドアを開けます。入室したらドアの方を向いて、ドアを両手で堂々と静かに閉めます。
椅子まで胸を張って歩いて行き,椅子の横に立ちます。きちんとした立ち姿勢(足はそろえ手は体側に添わせる)で会釈します。
「受験番号,学校名,名前を言ってください。」⇒「はい、〇〇高等学校から参りました〇〇 〇〇です。よろしくお願いいたします。」と明るくさわやかに答えます。
「掛けてください」⇒「はい、失礼します。」(お辞儀)と言い、着席します。
ベテラン面接官は、「入室から最初の自己紹介の時点でその学生のおおよそのイメージはつかめる。」といいます。動きの全ては、ながら行動をしないことを意識してキビキビとした態度で臨みましょう。
座り方は、イスの背にもたれ過ぎず、背筋をピンと伸ばします。手はももの上に置き、男子は軽くにぎり、女子は中央で手のひらを重ねます。足はかかととひざをそろえましょう。
座っている間、自分の足や手にも神経を行き届かせましょう。どんなに緊張をしていても明るい笑顔で。面接官が複数いたら、基本的には質問をしてくれた面接官の目を見て回答しましょう。
応答
- 質問を聞くときも答えるときも、できるだけ面接官の目を見る
- 答えるときは、ゆっくり大きな声でハキハキと
- 返事は、「はい」「いいえ」と歯切れよく元気に
- 語尾は「です」「ます」を使い、礼儀正しい言葉で
- 予想外の質問が出ても、あわてずに頭の中を整理。分からない時は、素直に「申し訳ございませんが、わかりません。(これからじっくりと勉強します)」などと言ったほうが好印象。
退室の仕方
「面接を終わります。」or「これで終わります」or「はい、お疲れさまでした。終わりです」
- 着席のまま会釈(15度)をし、起立..
- 掛けたときと逆の足運びで椅子の横に立ち、「ありがとうございました」と挨拶をして深く礼をする。(最敬礼45度)
- 出口に近い人から会釈15度をし、背筋を伸ばし、ドアまで歩いて行き,両手でドアを開け、敷居を踏まずに退室。
- 面接官の方に向き直り、視線を合わせて「失礼いたします」と言って普通礼(30度)をし、最後の受験生は両手でドアを静かに閉める。
退席
明るく「ありがとうございました」と言い、丁寧なおじぎをします。出口のところまで行ったら、もう一度、面接官のほうを振り返り、「失礼いたします」と言い、明るくきちんとしたおじぎを。自分ではうまくいかなかったと思っても、結果はまだわかりません。好印象を残すことが大切。
会場退室
終わってからも、周囲の学生と余計なおしゃべりはせず、その会社の建物を出るまでは面接の場と思っていたほうがよいでしょう。
おじぎの形
実は「礼」の角度には、その場の状況に応じた角度の目安があります。就活のシーンではそれほど意識する必要はありませんが、覚えておくと役に立ちます。
会釈(15°)
廊下などですれ違うときに行う軽い挨拶
例:椅子に座るときの「失礼いたします」
会釈(30°)
初対面の人などに対して行う一般的な挨拶
例:入退室時の「失礼いたします」
自己紹介時の「よろしくお願いいたします」
会釈(45°)
感謝やお詫びなど改まったときの挨拶
例:面接終了時の「ありがとうございました」
話し方
笑顔で
相手の目を見て
質問には「はい」と返事をして
その場に適した大きな声で
口を大きく開け、明瞭な発音で
落ち着いて早口にならないように
素直に、正直に。ボディランゲージを加えてわかりやすく
●質問の意味がわかりにくかったら、正直に「恐れ入りますが、もう一度ご質問をお願いできますでしょうか」と聞く
否定的な表現よりも、肯定的な表現で
自分の回答が質問とずれていないかを確認しながら
きちんと相づちを打ちながら会話をする。
●相づちは「はい」。「ええ」や「うん」はNG!